先日、海老沼匡選手が引退を表明しましたね。
私は、20年以上試合を観てきましたが1番感動した試合はどれ?と聞かれたら
まず間違いなく2013年リオの世界選手権‐66㎏級決勝と答えます。
相手選手の脇固め(普通であれば反則負)を審判が見逃し、肘を負傷してしまいタイムを要求しますが、これも認められず。
もう一度相手の脇固め(もう一度言いますが、超弩級の反則ですからね?)でさらに肘を痛めますが、またも審判は見逃し。
私であれば心が折れる(試合を投げ出したくなる)場面ですが、この直後に海老沼選手は自分から技を仕掛けて一本勝ちを収めます。
皆さんは海老沼選手と同じことができるでしょうか?
少なくとも私にはできませんでした。
過去に審判の裁定に納得がいかずに投げやりな技を返されて負けた記憶があります。
折れない心。めげない心。海老沼選手は世界の舞台でそれを体現し、私たちに教えてくれました。
海老沼選手の試合がもう見られないのは残念ですが、非常に多くのことを学ばせてもらいました。
海老沼選手ありがとうございました。