ぼやき第4回

10/29(月)まず最初に一言。今日の練習は前回よりも質の高い練習ができていたと思います。特に6年生は下級生のお手本になれていたのではないでしょうか?このレベルの練習が続けられるといいですね。

次に内容ですが、寝技の乱取りにおいて下の仰向けになってる状態の選手は上になっている選手をうまくコントロールできるようにこれから練習していきましょう。今日やった寝技乱取りにはそういった狙いがあるので、なるべくうつ伏せにならないでください。今年県南のジュニア強化練習会で高校の先生が寝技で亀の状態(うつ伏せ)からは相手に攻められるだけになってしまうと言っていたのを思い出したでしょうか?

それから立ち技の打ち込みでは相手に当たると同時に軸足を着くとより強い技が出せる(たとえば背負いなら背中、大内刈りなら胸が当たるときに右組みの選手は左足、左組みの選手なら右足が着く)ということも説明しました。まだまだできていない選手が多いので普段の打ち込みから意識して練習できるとよいかなとおもいます。

 

 

さて今日のテーマは『理想の練習』です。とは言っても選手にとってではなく私にとってです。

20年以上前のことでしょうか、井上康生(現全日本監督)さんが高校生で、その指導をしていた先生がTVでの取材にこう答えていました。

『康生は放っておいても練習するから私は怪我をしないように見守るだけです』

強豪チームの指導者はたいてい要求する練習の質がとても高く、良く叱ったり怒鳴ったりしているのを学生時代みかけていたので、この一言は非常に印象に残っています。

 

何が言いたいかというと、叱らない・注意しない練習。これこそが私にとっての『理想の練習』だということです。実は私は叱ることが大嫌いで、特に柔道で最も大切な礼法が出来ていなくて叱った日は必ず自己嫌悪に陥ります。しかしながら、柔道を指導する立場上子どもたちが小学校を卒業するまでにしっかりと礼法を身につけさせることが私の義務だとも考えています。

 

いつか私が叱らない・注意しないで済む練習を選手たちがしてくれると心の中で期待しています。